こんにちは!ふるのーと(fullnote)です!(*^^*)
現在、私は結婚式の準備を進めています。
バタバタしながらも楽しく準備しているのですが、その中で「披露宴で利用する曲についてすべてCD原盤を用意しないといけない」という謎の業界ルールに驚きを隠せなかったので今回取り上げてみたいと思います。
結婚式ではCDでしか曲を流せない現状
結婚式で好きな曲を流そうとすると、
ブライダル業界は著作権が厳しくなっており、結婚式中で利用する楽曲に関しては基本的にはCDの原盤を用意して頂く必要がございます
といったようにCDの原盤を用意するように説明を受けます。
私は著作権を守ることに関しては異論は無いのですが、どうも音楽家を守るための制度がうまく回っていないように思えたので確認していきたいと思います。
著作権:「演奏権」と「複製権」
著作権にはいくつは種類がありますが、その中の一つに「演奏権」というものがあります。
その名のとおり、演奏して良い権利です。
演奏やBGMとして音楽を流すためにこの権利が重要になります。
結婚式場にとってこの権利は必須のため、多くの結婚式場やウェディング関連団体は、「演奏権」の使用についてJASRACと包括的な契約を結んでいます。
CDの原盤必須。コピーやダウンロード楽曲はNG
JASRAC「ネットで買った曲は購入した時点でコピー品! 結婚式場で流して良いわけねーだろボケカス死ね!流して良いのはCDのみ!!」 https://t.co/kTooKhjcB6
ハンパねぇなこれ(・_・) pic.twitter.com/M5yz204X7E
— MX-5 MK4.3-RF(JP2019) RECARO+brembo+BBS (@NAMAZUrx) January 14, 2016
ただし、この演奏権はあくまで音楽を流す権利となります。
音楽を複製する「複製権」は含まれていません。
CDの原盤を使ってそのまま音楽を流すだけならOKですが、複製したCDやダウンロードした楽曲を利用するのはNGです。
なんでお金払ってiTuneやAmazonで楽曲購入したのに使っちゃダメなんだよーー!!
せっかく購入した音楽が使えないのは残念ですよね。
でも、もともと「私的利用に限る」という条件のもとの販売・購入となっているようで、披露宴など多くの人が集まるところでの演奏はその範囲を超えるとされるそうです。残念無念。
色々手続きを踏めば利用できないこともないようなのですが、時間も費用もかかるため、現実的ではありません。
ブライダルでの曲の利用については、日本音楽著作権協会(JASRAC)に説明ページが用意されていますので確認してみて下さい。
それって本当に音楽家を守ってる?
著作権うんぬんに関してがあってCDの原盤が必須というのは分かったのですが、今回私が疑問視しているのは、この著作権まわりのルールが本当に音楽家を守っているかどうかという点です。
中古CDでは音楽家には一銭も入ってこない
無断で曲を利用されてしまうと、音楽家側にお金が入ってこないのはわかります。
しかし、「CD原盤を利用して下さい」というルールだと中古CDでOKということになります。
事実、費用を抑えるために、ブック(ネット)オフやヤフオク、メルカリで中古CDを購入するのが当たり前になっています。
特に昔に比べてヤフオク・メルカリといったインターネット売買が盛んになっていますので、敢えて結婚式のためだけに新品のCDを買うと言う人はほとんどいないでしょう。
中古CD利用の問題点は、音楽家に利益が還元されないという点です。
iTuneやAmazonなどのダウンロード音楽であれば音楽家に印税が支払われますが、中古品の売買においては販売者に売買益が発生するのみとなります。
なんだか本末顛倒といった感じです。
利用者は料金を払うので、音楽家に還元されるようにならないものか。
結婚式を行う人達で、音楽にかける費用を渋っているという人はそう多くはありません。
むしろ中古CDを探して買ったりするほうが面倒です。
いまやインターネットで曲を探すことは簡単です。
曲を指定して結婚式場で流せるようにしてもらったほうがよっぽど楽ちんですよね。
中古CD利用の現状や不満としては以下の通りだと思います。
- 利用者
- CD原盤を用意するのが非常に手間。
- 用意に手間取ると挙式日に間に合わないリスクあり。
- 中古CDで傷があった場合、挙式当日音楽が流れないリスクあり。
- 式場
- 利用者とのトラブル発生のリスク。
- CD変更等のオペレーション発生。
- 著作権違反指摘のリスク。
- 音楽家
- 中古CDの場合は利益が入ってこない
なかなか悲惨ですね。
現状の制度は(中古業者以外)誰も得しない仕組みになっていますよね。
もし、利用者が選択した曲数に応じて(または定額で)適正価格で課金するシステムが利用できた場合、
- 利用者
- 曲を選択するだけでOK
- CDだと手に入りづらい曲も利用可能
- 式場
- 選択された曲をPC等で流すだけでOK
- 音楽家
- 利用に応じて利益が発生
こうならないものですかね?
なぜこんなことになっているのかというと、曲をインターネットからダウンロードして利用するという文化に業界が追い付いていないからだと思います。
現在のブライダル関連は昔の物理的なCD媒体の売買をもとにした古い仕組みのまま動いているので改善する必要があると思います。
要は使いやすい仕組みがないだけ
昔は著作権の関係で「一曲だけの曲のダウンロード販売」や「サブスクリプション型の定額聞き放題サービス」なんてありえないという考えがあったかと思います。
しかし、今の現実はどうでしょう?
iTuneやAmazonなど一曲ごとのダウンロード販売や定額聞き放題のサービスは当然のサービスとなり、年々売り上げを伸ばしています。
便利なサービスであれば人はきちんとお金を払って利用するのです。
変に締め付けを行い、制限だらけだと逆に悪い方向に向かっていくことだってあります。
ブライダル業界は新しい時代にあわせた新しい制度を築いていくべき
今のブライダルにおける著作権まわりの仕組みは誰も幸せにしていないというが現状だと思います。
簡単ではないかもしれないですが、制度を改善してもっと利用しやすく、かつ音楽家にも還元されるような仕組みは作れると思っています。
結婚式は人生に一度あるかないかくらいなので、個人として制度改善に継続して取り組む人はいないと思います。
ですので、ブライダル業界と音楽業界はこの問題を解決すべく積極的に動いてほしいなと思います。
結婚式は人を幸せにするものなのですからね💮
※早速新しい制度が!!⇒【JASRAC】一括15000円で結婚披露宴での楽曲複製使用OKに!
それでは今日はこの辺で! ふるのーと(fullnote)でした!(*^^*)
結婚式場の中にはそのあたりもケアしてくれる会場ようなので気になる人は色々探してみて下さい。
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