こんにちは!ふるのーと(fullnote)です!(*^^*)
今回は動画編集&マーケティングネタです。
この記事を読むと「マーケティングってこういうことか。ほーん。」とわかった気になれます。たぶん。
動画編集を始めてツイッターをやっていれば「フレブル社長(@Z_design___)」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
そのフレブル社長から「+15万円稼げる動画編集者の絶対的教科書『Tube Edit』」という約15万円の商材が発表されました。(11月中はキャンペーンで10万円とのこと)
決して安くないこの商材ですが売れ行きが良く、すでに少なくとも二桁本数は売れています。
単純計算で数百万円の売上です。
これからまだまだ売れていくと思うので本当にすごいですよね。
今回はこのフレブル社長について少し深堀りしてみていきたいと思います。
「フレブル社長」というアカウントについて
まずは、このツイートを見てください。
『Tube Edit』の販売を開始したあとにこのツイートを見るだけだと、「ああ、Tube Editのことね」とスルーしてしまうかもしれません。
しかし、実はこのツイートは2020年5月24日、フレブル社長がツイッターで初めてつぶやいた日のツイートなんです。
つまりどういうことかというと、フレブル社長(の中の人)は
『Tube Edit』という商材を販売するためにフレブル社長というアカウントを開設した
ということです。
震えませんか?
なんとなくツイッターアカウントを作った我々とは違うんです←
明確に目的・ターゲット・期間を定めて、アカウントを作っています。
5月24日にアカウント解説して、10月23日にサービスリリース。
ちょうど5ヶ月。。
リリース日まで初めから決めてたんじゃないかと疑ってしまうくらいです。
実名・顔出しアカウントだと同様の手法を横展開出来ないので、フレブル社長という概念でアカウントを作っている点もポイントですね。
マーケティングファネルと購買行動モデル(AIDMA・AISAS・SIPSなど)
本題に行く前に少しマーケティング用語に触れておきます。
興味ない人や苦手な人は飛ばしてもOKです。
マーケティングの世界では、
- AIDMA(アイドマ)
- AISAS(アイサス)
- SIPS(シップス)
といった有名な、人の購買行動モデルがよく利用されます。(他にもありますが、今回は有名なものをピックアップしました。)
それぞれ頭文字をとったもので以下のようなものです。
- AIDMA(主にインターネット以前)
- Attention(注意をひかれる)
- Interest(関心をもつ)
- Desire(欲求を抱く)
- Memory(記憶する・記憶に残す)
- Action(行動する)
- AISAS(主にインターネット以後)
- Attention(注意をひかれる)
- Interest(関心をもつ)
- Search(検索する)
- Action(行動する)
- Share(共有する)
- SIPS(主にソーシャルメディア)
- Sympathize(共感する)
- Identify(確認する)
- Participate(参加する)
- Share&Spread(共有・拡散する)
それぞれの違いは気にしなくて良いです。
AIDMAの例を簡単に紹介すると、
- AttentioniPhoneってもんがあるんや。ほーん
- InterestiPhoneってカメラ綺麗らしいし、使いやすいらしいじゃん。
- DesireiPhone欲しくなってきたー!!
- Memory次のスマホ何にしようかな~。。[iPhoneの広告]あ!この前聞いたiPhoneってやつどうかな!!
- Actionよし!iPhone買う!
って感じです。
細かいことはおいておいて、要は人が何かを購入するときにはステップがあるということです。
ついでにマーケティングファネルも覚えておきましょう。
ファネルとは理科の実験で使う漏斗(ろうと)のことです。
入り口を広くとり、試験管などの一点に落とし込むイメージです。
先ほどのAIDMAを当てはめて考えてみます。
- まずは商品を知ってもらうために宣伝をします。
- そして商品をできるだけ多くの人に知ってもらいます(Attention)。
- その中で興味(Interest)を持ってもらうようにメリットなどを紹介します。
- 興味を持ってもらった人のなかで商品を欲しくなってもらう(Desire)ような特典や限定割引を行います。
- ダイレクトメールを送ったり、広告を表示して商品のイメージを植え付けます。(Memory)
- そして最後に購入に落とし込みます。(Action)
漏斗のように段階的に該当者は減っていく感じはとてもイメージしやすいのではないでしょうか。
まあ、理屈はわかったけど、現実はそんなに甘くないでしょ。
マーケティングを始めた人が必ず思うのが、「理論はなんとなくわかったけど、現実に当てはめるのは難しいよ」という「現実甘くない論」です。
確かに簡単ではないですが、実際の成功事例は当てはまっていることが多いので良く観察してみると面白いですよ。
フレブル社長の行動を見てみた!
今回のフレブル社長の行動を見ていきましょう。
初期:動画編集に関する内容を発信
5/24に颯爽とツイッター界に降臨したフレブル社長ですが、最初のうちは動画編集に関する「考え」をツイートしたていました。
この頃はまだフォロワー数も少なく、いいねもRTも少ないです。
インフルエンサーに絡んだりもしていましたね。
6/24 高単価案件の動画編集者募集
6/24に高単価案件の動画編集者募集し、少しRTが増えました。
リツイートやいいねが行われることで自分のフォロワー以外にもツイートが目に触れるようになりますね。
ちなみに7/17に再度同じ内容の投稿を行い再募集を行っています。
6/25 プリセット配布アンケート
アンケート機能を使って動画編集者のニーズを調査。
といってもこのときはまだ投票数は15票だけでした。
7/17 レガシータイトルのプリセット素材配布を企画
7/17にレガシータイトルの配布を匂わせます。
(ちなみに前回のアンケートはモーションプリセットだったが初回はレガシータイトルのほうが良いと判断した模様)
7/22に再度レガシータイトルについて言及。
これわかりますか?
一気に配布するのではなく、「匂わせ」を行っています。
Interestの部分ですね。
8/3 レガシータイトル無料配布でバズる:プレゼント企画
8/3~8/5にレガシータイトル配布によってフレブル社長がバズります。
配布条件にフォロー・RT・DMがあるので、ここで一気にフォロワーが増えます。
いわゆるGIVEの精神で無料なので多くの方に受け入れられました。
この無料配布も15万円のTube Editを売るためだと思ったら安いですよね。
ここでマーケティングファネルを思い出してほしいのですが、このようにプレゼント企画を行うことで見込み客をファネルの一番上部に誘いこむわけです。
どんな商品でも同じです。
まずは知ってもらうことが重要です。
AttentionからInterest、さらにはもっとお得な情報や素材欲しい!(Desire)まで一気に引き込まれた人も多いかと思います。
するりするりと滑り台理論です。
エフェクト配布:8/4案内、8/6配布
8/4にレガシータイトル配布を行ったあと、その反応をみて、間髪をいれず、エフェクトの配布を行いました。
これも見事にバズりました。
この立て続けのバズによって「この人は有用なものを配布してくれる人」という認知がすすみ、フォロワーが増えます。
そうなると今までと違い、同じような内容をツイートしてもいいねが多くつくようになります。
より具体的なツール紹介開始
このころからより実践的なツールやサイトを紹介するようになりました。
今までのいわゆるオピニオン系から具体的なツイートが含まれる様になりました。
おそらくこちらの内容のほうが反応がいいと判断したのでしょう。
私達も普段のツイートはオピニオン系をつぶやいている人が多いですが、より具体的で手っ取り早くわかりやすい内容のほうが、受けが良いでしょう。
フレブルライブ始まる。
8/18にフレブル社長のZOOMライブに関するアンケートが取られました。
結果は「ZOOMライブなんかよりエフェクト配れ」でした。
その後、アンケート結果に関わらず、レクチャーLIVEが開かれました。
これ面白いと思いませんか?
前回も今回もアンケートを取るものの、アンケート結果とは異なる施策を行っているんです。
つまり、もうやる施策は決まっていて、アンケートはあくまで注目を集めるためのイベントだったんですね。
初回ライブで46名が集まるという大盛況っぷりでした。
8/24 レガシースタイル&エフェクトプリセットの再配布
8/24 に再度レガシースタイル&エフェクトプリセットの再配布を行いました。
これももちろんバズります。
これで、更にフォロワー増加するとともに、8月上旬に「フォローしておいたら何かくれるかもしれない」という人にとっては「フォローしておいてよかった」という思いにさせ、「ファン化」が進みます。
8/25 動画編集界隈の有名人とのコラボ
動画編集界隈の有名人とのコラボレーションで認知を加速させます。
たかぎさんとコラボすることでたかぎさんのゼロイチクラブのメンバーにまでリーチすることが出来ますよね。
当然、この人達は動画編集について興味がある人達なので、「質の良い」顧客リストとなります。
さらに相手方のコミュニティへも進出し、ホームでなくアウェイでも顔を出すことでどんどん認知が高まっていき、権威性もあがり、フレブル社長への信頼が上がっていっています。
ここまで来たらあとは顧客リストへの信頼を高めて行くフェーズになります。
最後に追い込みをしてローンチ
10月はTube Edit発表まではホームだけでなく、他の動画編集コミュニティでのコラボの嵐でした。
もうこの頃にはフレブルライブの参加者は100名を超えて大人気のライブ企画となりました
インフルエンサーとのコラボは拡散効率が高いですよね。
AIDMAに当てはめようとすると、5~8月はAttentionやInterstを集めて、9~10月はDesireや信頼、権威を高めていくフェーズです。
最後のダメ押し企画:10日後に覚醒するフレブル君
最後には100日後に○ぬワニのパク…オマージュで10日後に覚醒するフレブル君という4コマ漫画でフォロワーを決して飽きさせませんでした。
失敗があったとしたら、アカウントを分けたことで気づかなかった人がいることくらいですかね。
ちなみに私は気づきませんでした😂
満を持してTube Editリリース
期待と信頼が最大に高まったところで、プロダクトローンチです。
素晴らしいですね。
フレブルライブで発表するところも良く出来ています。
この商材ですが、購入するまでは中身を見ることは出来ません。
それなのに発表のあとに購入する人があとを絶ちません。
15万円もするのにですよ!?
通常であれば、中身がわからないのであれば、評判をきいたりしてから買うものですが、今まで積み重ねてきたフレブル社長への信頼から、「フレブル社長の教材であれば少しくらい高くても買うよ」といって買う人がほとんどなのです。
また、11月末までの期間限定特価で10万円という「限定性」についても訴求しており、タイミングとしてはバッチリだと思います。
本当にお見事でした。
追記
今回の件についてもう少しだけコメントしますね。
SIPSについて
購買行動モデルでSIPSというのを紹介したのを覚えていますか?
おさらいすると以下です。
どうですかね?
フレブル社長の行動すべてあてはまりませんか?
- 動画編集者への悩みや疑問に答えることで共感(Sympathize)を呼び、
- フレブルライブや日々の継続したツイートにより、フレブル社長という存在が信用にたるかどうかを確認します。(Identify)
- フレブルライブなんて、まさに「Participate(参加する)」ですよね。
- そして、フレブルライブやレガシタートルやモーションタイトルの共有・拡散(Share&Spread)が行われます。
本命のTube Editについてもどんどんシェアされていますよね。
ライブ参加や素材配布はツイッターDM
ライブのURLや素材配布をDMで行うというのはけっこう大変だったんじゃないかなと思います。
ただ、こうすることでフレブル社長との交流が少しでも生まれ単純接触効果が増します。
あと、ライブのリマインドにもなるのでその点は良いですよね。
本当に色々やっています。
フレブルライブは録画しない
フレブルライブは録画をするということはしません。リアルタイム性を尊重しています。
これにより、より限定性が高まり希少性が増し、「今回は参加できなかったけど次回は参加したい!」と参加への動機づけをすることが出来ます。
更に録画前提に比べて、話せない内容へのハードルが下がり、貴重な話が聞ける確率が高まります。
一般向けフレブルライブは終了。今後はTubeEdit内にて。
あれだけ人気のあったらフレブルライブTubeEdit内限定にするというのは思い切ったことをしますよね。
今まで集客の中心であったフレブルライブをやめるということは、今後、集客はフレブルライブ以外でやらないといけなくなるので大変だと思います。
よっぽど商材に自信があって受講者の口コミで広がるのを狙っているのか、はたまたひとまずは一区切りで受講生にフルコミットするのか。。
おそらく、商材販売のフェーズから、動画編集者を育てて仕事を振って動画編集業の売上を伸ばすフェーズへと徐々にシフトしていくのだと思います。
まあ、フレブルライブも結構な時間を使うので大変なのでやめるというのは悪くない決断かもしれないですね。
といっても、フレブル社長はお金で動くような人ではないのでそのうち限定でフレブルライブ的なことは不定期にやるような気もしますね。
フレブル社長の人物像
フレブル社長の人物像は以下のとおりです。(実際どうかはここでは問題ではありません)
- デザイン&映像会社経営
- 映像制作・デザイナー歴9年
- カメラマンとしても活動。有名女優との撮影は日常
- 好きなタイプは深津絵里
まさに誰もが憧れる成功者です。
動画編集者へのキラーワード「映像会社」は刺さりまくりですよね。
このようにE-A-Tを高めたアカウントで発信することで、フロントエンド・バックエンド商品の成約率を高めています。
Tube Editのターゲット
Tube Editのターゲットは「稼げていない動画編集者」でしょうね。
- レイヤー1:これから動画編集を始めようと思っている
- レイヤー2:案件が獲得できない
- レイヤー3:低単価案件ばかりで時間・体力・精神力を消耗してしている
まだ動画編集を始めていない人が10万円以上の商材を払うにはハードルが高いのでどちらかというと、悩んでいるレイヤー2,レイヤー3の人がメインターゲットかもしれませんね。
魔法の言葉「その投資はすぐ回収できます」
教育系の商材を販売するときによく聞く言葉があります。
少し高いかもしれませんが、その投資はすぐ回収できますよ。
10万円かけて教材をかったとして、20万円稼げるようになるのであれば、教材購入のハードルは下がりますよね。
それ以外にも商材購入の精神的ハードルと下げる言葉には以下があります。
- 永久サポート
- 返金保証
- 費用回収可能
- 案件紹介
- 月額(日額)にするとたった○円
- 有名(っぽい)人のコメント
10万は少し高いけど、稼げるようになるなら買うわ。しかも永久サポートってすごくない?(誰だか知らんけど)有名人もコメントもあるし。大丈夫だろう。オレ、やるわ!
全てではないですがTube Editもいくつか当てはまるものがありますね!
「動画編集は稼げる」を継続して発信
フレブル社長は一貫して「動画編集者は稼げる」を主張してきました。
そして、動画編集で稼げるようになるためには、スキル・クオリティを高めることが大事だとツイートでもフレブルライブでも何度でも何度でも何度でも主張してきました。
初めは疑っていた視聴者も自信たっぷりに実際の成功者から何度もインプットされることで「動画編集は稼げる!あとはスキルを磨くだけだ!」と真相心理に刷り込まれます。
あれ?でもどうやってスキルって磨くんだ?
視聴者がスキルアップの方法に悩んでいるところ(pain)に、
稼げるスキルが身につくTubeEditが出来ました!!( ´・ω・)⊃旦 スッ…[TubeEdit]]
とそっと解決策(Solution)を差し出すことで、
ソレ(゚∀゚)イイネ!! あのフレブル社長が言うんだから間違いなし!!ください!!
とパクリと餌に食いつく構図が完成します。
ストーンとファネルに気持ちいいくらいに吸い込まれていく様子がイメージできますね。
フレブル社長のTube Editへの軌跡まとめ
フレブル社長の成功の一番のポイントは、レガシータイトル配布でうまくバズにのせられたことでしょう。
あそこでフォロワーが増えなければ、フレブルライブの参加者も少なくここまで注目されなかったと思います。
マーケティングファネルの第一層がいかに重要かということですね。
(まあ、フレブル社長なら駄目でも別の方法でうまくやったような気もしますけどね。)
今回この記事を読んだ人はマーケティングファネルって用語だけでも覚えていってくださいね。
また、フレブル社長のように何かを始めるときにゴールを明確にして何かを始めることは非常に重要です。
ゴールを決めることで次のステップが明確になります。
何のためにツイッターを始めるのか、何のために動画編集を始めるのか。
そのためには次に何をするべきなのか。やるべきことは人それぞれですね。
ランキング1位は大事
また、権威性を高めるのには何であれ1位といった実績を表示するのが重要です。
「そんな実績ないし無理だよ~!」という人は、リサーチ会社について調べてみると面白いですよ。
その集計結果ってどこから来たんでしょうね?(^^)2位はどこなのかな?笑
さて、まだまだ書き足りないところはあるのですが、ひとまずこの辺で終わりとしたいと思います。
もし、記事の内容が少しでも良かったと感じたら、シェアやチップいただけると嬉しいです。
それでは今日はこのへんで!ふるのーと(@fullnote)でした!(*^^*)
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